コラム
〜 色々なテーマを語ります 〜   第7回


「英語の勉強方法(2) 銀座編 簡単・タダ!」 2007/2/24

ベイタウンの「俺達のHP」とのインタビューでお話しましたが、お奨めする英語学習法は
   高い授業料を払わないこと
   高い教材を買い込まないこと
です。
理由は至極簡単。
Spending money is not synonymous with getting educated.

私が高校生の時は未だ手動式のタイプライターでした。米国の大学の授業にもタイプの科目がちゃんとありました。(簡単だろうと思って履修しましたが、基準があまりにも高いので途中でドロップしました!) その大学の授業にコンピューターのプログラムを作成するクラスがありました。当時はスーパーコンピューター全盛時代であり、個人用のPCは無く(あっても極めて高価)、作成したプログラムを大きなコンピューターに繋いでホンのちょっとのoutputを得て「コンピューターって凄いな」とタメイキを漏らしていたものです。
会社に就職した時には、手動式日本語タイプライターを専門とするタイピストの方々が部内に居られました。日本語タイプとは英字タイプライターとは異なりかなり大きな機械で正に植字の技術者の仕事を見るような感じでした。

そんな高校生時代、家にテープレコーダーがありました。
文庫本の倍位の大きさで重かったです。
佐藤少年(私)はそれを持ってある日曜日、銀座に出かけました。
当時、丁度ニクソン大統領がthe Watergate scandal(ウォーターゲート事件)で辞任した直後でした。
佐藤少年はそのテープレコーダーに付属のマイクロフォンを付け、“外人”を見つけては、つかつかと近寄り「ウォーターゲート事件を如何思うか」と質問しました。
“外人”は殆どの方が親切に夫々の意見を述べてくれ、佐藤少年は首尾よく録音を済ませました。中には一人だけ「No comment」と言って去った方がいましたが。

これが私の歴史の事実の一こまです。
もう少し詳細に述べ且つ心情を加えれば下記の様になります。
佐藤少年はある日曜日、銀座に出かけました。
一人では心細かったので小林君にも声を掛けて一緒に行きました。
小林君は中学校の同級生で二人とも英語には興味があったのです。
ウォーターゲート事件の事は実はどうでも良かったのですが、丁度世間が騒いで居たし一言だけ“外人”に質問するには皆が知っている話題が良いと小林君と相談した結果これ一本に質問を絞りました。
“What do you think about the Watergate scandal?”
佐藤少年も小林君も、“外人”を見つけては「オイ、あれどうだろう?怖いな俺」としりごみを何度も繰り返し、何度かにじり寄っては逃がし、又建物の陰に立って次の“人のよさそうな
”外人”を物色し、ドキドキしながら、つっかえつっかえ、同じ質問を繰り返しました。
まるでハイエナのハンティングです。

これ以外何の質問はありません。これっきり一本でした。
相手の“外人”の話しが終われば Thank you very much. とだけ言って、足早に逃げるようにして元の建物の陰に戻り二人でやれやれと胸をなでおろしました。
適当に1時間ほど録音し、等々力の家のそばの公園に小林君と戻り、録音したテープを聞きました。勿論テープを何度も聞き返しました。
二人とも全く何を言っているか判りませんでした!!
銀座でインタビューしていた際には、言うまでも無く、何を話されているか全くチンプンカンプンでした、ハイ。

これが私の“外人”との会話の初めの一歩でした。
自画自賛をする積もりは無いことは後半部分の佐藤少年の心情をご覧になればよくお分かりになると思います。その後アルバイトで稼いだ金で米国の大学に行くまで4年の月日がありました。
その4年後に米国の大学へ飛ぶべく、羽田発ロスアンジェルス行きの飛行機に乗れたのはこの銀座の一日があったからだと今でも思います。
こうしてオーストラリアに滞在し日本と行き来出来るのも「ウォーターゲート事件」のお陰です。

英語の学習は「いかにお金を沢山使うか」でもなく「いかに英語漬けの環境に行くか」でもないと思います。高い授業料や高い教材は、その後自分自身が行なわなければならない練習を簡単にもしてくれませんし、楽にもさせてくれません。
英語圏に住んだとしても自分で意識して良い表現を学んだり、心して練習しないと、住んでいるだけでは上達には程遠いものです。

皆様もご自分の現在の環境を最大限活用し、一層英語に磨きをかけて戴きたいと願います。私も同じ経験をして来ました。SES(Sunny’s English Square)がお手伝い出来る事が沢山あると思います。是非ご活用下さい。
 
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