コラム
〜 色々なテーマを語ります 〜   第11回


「英語と日本語: 部長に言われ走る〜日本人!」 2007/4/3

この光景
オフィスで、部長に指摘され走る!走る!
やれコピーの取り直しだ
資料の差し替えだ。

TVを見ていても、この光景。 
昔の侍同士が道で挨拶をしていてお辞儀している姿に近いような ちょこちょこした動作を今でも日常的に見かけませんか。
日本に戻ると一挙にこの動作が目に飛び込んできます。

『立ち居振る舞い』も言葉と文化によって大いに変化してきます。
ある時、ここの近くの駐車場でAさんがBさんに文句を言っていました。(詳細は判りませんが)言われているBさんは謝りながらゆっくりAさんに近づいて行きましたが、文句のあるAさんはその「ゆっくり」が気に入らなかった様で「どうして走って来て(20m程を歩くのではなく)問題を解決しないのか?」という感じで、「歩いて来たこと」についても文句が始まりました。

先日薬局で一人しか居ない店員さんが新米でお客さんから薬の効能の説明を求められた為、一人しか居ない薬剤師の方に来て助けを求め、その薬剤師さんはお客さんの所に来て効能の説明をし、その会話は終了しまいした。
それが終わると、その薬剤師さんは小走りで調剤室に戻りました。

端で見ていてこれは正に日本の文化だな〜と感じ入りました。

日本では例えば、会議の直前に時間がぎりぎりでコピーをとるためにオフィスを走るという光景を見かけます。
でもオーストラリアでもアメリカでも(この国の例は私の経験があるだけであって「米豪がこうだから押し並べて世界がそうだ」という積もりは毛頭ありません)走ることで「慌てている」とか「自分がその状況を自分の管理下に収めて居ない」と見られるのを嫌います。
ですからこちらが「あれ、お客さんが目の前に待っているのに、日本人だったら走ったりしちゃって迅速に処理するよ〜」と思ってみていても米豪の方々はジタバタする姿を見せません。
「俺がこの場は押さえている、任せとき」という感じで悠々と作業を遂行する姿を目にします。いざという時でも「Take it easy. Stay cool. Don’t work too hard. 」という行動と思考パターンは随分と日本文化と異なっていませんか。
人間誰しも「あ〜、まずい、やっちゃった。困ったな〜」と思うことはあるはずで、そんな緊張状態の中、焦っているのを見せず緊張を悟られず、表面上は冷静に行動するのは中々難しいかとは思いますが。
現実を素直に出して、大声を出して名前を遠くから呼び、走り、ドタバタしながらも事態の早期収拾に努める日本の文化の違いでしょうか。

今でも米国の映画を見ると日本人の描写にはこの文化的行動が出てきますね。
最近は流石に日本でも見かけない「芸者さん」やありきたりの「富士山」ではなくても相変わらず「ぺこぺこする日本人」「こちょこちょ動く日本人」の描写は変わりません。

言葉は文化です。
一言だけ聞けば発声法が違うので日本人だと判りますね。
目線も日本人には重要です。相手を見ることが失礼に繋がる文化だから目線を合わせないで会話する光景を頻繁に目にします。
そして本日お話した「動き」も海外で見かけた時、日本人だと直ぐ判る方法ですね。

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